2013年2月3週目 <19世紀の音楽・思想・想像力>
評者:木許 裕介 井上さつき『音楽を展示する パリ万博 1855-1900』 法政大学出版局、2009年。 19世紀において、パリでは他国に類を見ないほぼ11年周期で5回もの万国博覧会が開催された。それは技術と芸術の展示-祝祭の空間であったが、1867年からは音楽作品も「展示」されるようになる。...
View Article2013年2月2週目
評者:木許 裕介 内田洋子『ミラノの太陽、シチリアの月』(小学館) ミラノの太陽、シチリアの月。 この詩的なタイトルを何度呟いたことだろう。微風のように始まった物語は頁を重ねるにつれ膨らみ、その度ごとに空へ抜けて行く。 景色の中に人が宿る。日常の中にある美しさを、人と人との出会いが生む感情を、内田さんの筆は淡々と、しかし温かく紡いで行く。...
View Article2013年12月13日号
◇40人へのアンケート特集 <2013年の収穫から> 「まだまだ読みたい!!この一冊、あの一冊」(1~3面) 40人に各3冊を選んでいただいた― 荒川洋治(現代詩作家)・上村忠男(思想史家)・中森明夫(作家・アイドル評論家)・東 直子(歌人、作家)・越川芳明(明治大学教授)・吉田 裕(一橋大学大学院教授) (2面につづく) <今週の読物> ■1面 ◆連載=パリ逍遥<第5回>/櫻井朝雄 「パリ6区...
View Article2013年12月20日号
◇年末回顧総特集号 宮台真司・苅部直・渡辺靖鼎談 「思想・社会・政治を振り返る」 (1・2・4面)※みやだい・しんじ氏=首都大学東京教授・社会学者。1959年生。※かるべ・ただし氏=東京大学教授。1965年生。※わたなべ・やすし氏=慶應義塾大学SFC教授。1967年生。 ◇2013年回顧総特集 私の2013年 ■3面◇高野秀行 「ソマリランド」に染まる年(たかの・ひでゆき氏=ノンフィクション作家)...
View Article2014年1月3日号(2013年12月27日合併号)
◇新年特大号 【二部構成】 <第一部>熊野純彦氏インタビュー/著作『マルクス 資本論の思考』(せりか書房)と『存在と時間』(岩波書店)、『純粋理性批判』(作品社)の翻訳について― (くまの・すみひこ氏=東京大学教授) <第二部>新書のすすめ 第一部◇<今週の読物> ■1面 ◆連載=パリ逍遥<第6回>/櫻井朝雄 「パリ6区 フュルスタンベール広場 2004年」(さくらい・あさお氏=写真家) ■3面...
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